TEE×大窪シゲキ 対談 【②音楽のルーツ~カナダ~】

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マンスリーペーパー8月号でローングインタビューを行ったTEEとオオクボックス。
今月は特別に、マンスリーペーパーでは紹介できなかった部分を、9ジラジブログで紹介しています。今週は第2章 音楽のルーツ カナダ編。
今のTEEを作り出すきっかけとなったストーリーがたっぷり語られています!!
~第2章 音楽のルーツ カナダ 編~
シゲキ:そもそも、TEEの、音楽やりたいって気持ちの根っこの部分で影響を受けたアーティストはいたの?
TEE:クラブに出るようになってからかな。海外生活が長かったんで。
シゲキ:それは高校時代?
TEE:高校時代がずっとボクシングをやってて。
シゲキ:そうだよね。オリンピック候補になって。
TEE:そう。大学を卒業したくらいのときにボクシングが出来なくなって、その時海外に目を向けようと思い始めてて、就職も考えてたんですけど、親に相談したんですよ。「5年後の自分が、やりたい仕事かは分からないけど裕福になってる自分か、お金はないかもしれないけれどやりたい仕事をやれてる自分がいいか、どっちがいいか?」って。そしたら即答で「やりたいことやれ」って。
シゲキ:「自分のやりたいことやれ」かぁ。で、またどうしてカナダに行こうと思ったの?
TEE:どこでも良かったんです、正直。日本は、広島で育ったあと大学で東京行ったじゃないですか。だからとりあえず海外に行きたかったんです。それで、地図を広げて、日本を隠し、その時期SARSが流行っていたんで中国を隠し、石を投げたの。
シゲキ:え!?それで石が転がった場所がカナダだったの?
TEE:海だったの。
シゲキ:え!海に落ちたの?もう、そん時から海ソング歌うって決まってたんじゃない?
tee0916TEE×BOX2.jpgTEE:おー!上手いこと言うね(笑)。そう、海に落ちたからもう1回投げて、それで落ちた場所がカナダのトロントだったの。
シゲキ:それで決めたの?
TEE:それでカナダを調べあげて、もしその落ちた場所が自分じゃ難しい場所だったらもう1回投げてたかもしれないけど、運よくカナダという場所はワーキングホリデーっていう行きかたもある、日本人もいっぱいいる、だったらココがいい!ってことで決めたの。
シゲキ:そのカナダって場所でやりたい音楽と出会うんでしょ?
TEE:とりあえず語学学校に通いながらやりたい事をやろうかな、と思ったの。”暇人(ひまじん)”を。
シゲキ:いろんなものを吸収する時間ってこと?
TEE:そうだね。暇人ってね、結構暇じゃないんですよね。仕事があるから暇人じゃないとかじゃなくて、「俺、暇だぁ」って言いながら自分が動ける限り好きなことをやれる時間、その間に学ぶことっていっぱいあるじゃないですか。英語だったり、バスの乗り方だったり。だから、例えばこの砂は「砂なんだな」って思ったら全然おもしろくないけど、もし海外に行ってゼロからのスタートで、この砂が海外の砂って思ったら「へぇこれが海外の砂かぁ」って楽しさも倍増するじゃないですか。
シゲキ:好奇心旺盛に、なんにでも興味を持つってことかぁ。
TEE:そうそうそう。それは日本に帰って来てもすごく大事だなって思うんですけど、そういう意味で自分にとって楽しいものを探そうって思ったの。俺が本気でかっこいいなって思ったものを自分の夢にしようって。それで夢探しが始まったの。
シゲキ:そのカナダで、夢探しのベースとなったのが音楽。
TEE:それが”クラブ”だったの。
2shot0916TEE×BOX2.jpgシゲキ:日本では行ってた?
TEE:正直、ショーケースっていう、今自分がやってるような歌を歌ったり、ダンスが始まるってのは好みじゃなかったの。とりあえずDJが回してみんな自由に踊ってってのは好きでよく行ってたんですけど。その日も3000人くらいが集まるクラブに行ってて、トロントで一番大きいクラブ、3000人ですよ。
シゲキ:広島では無いよね。
TEE:無い無い無い。
シゲキ:3000人の音楽ファンたちが集まってるなかで、
TEE:3000人が集まってるなかで僕も行ってて、一人のDJがズッタズッタってやってるなか、あっちのDJって突拍子もない奴が多くて途中でパッと止めたりするんですよ。そうすると3000人が「Why!?」「Hey!」って騒ぎだすんです。それで、またちょっとずつズッタズッタズッタズッタってボリュームがあがって、会場中がまた一気に「Waaaaaaaaa!!」ってあがったの!わぁ、こいつ、指先ひとつで3000人を動かしてるよー!って思って。
シゲキ:うん。
TEE:全身、鳥肌がぶわーって立って。これだ、と思ったね。DJになるって思ったの。それで、何とかしてバックステージまで行って、そのDJにとにかく良かったと、すげえカッコ良かったと伝えたんですよ。
シゲキ:それがTEEの好奇心旺盛さだよね。会いに行くっていうのがね。だって、普通のイチ留学生だったのにね。
TEE:それを見てもっと好奇心旺盛になっていろんなジャンルのクラブとか行くようになったとき、あっちでレゲエのフェスティバルがあったの。そのレゲエイベントも3000人くらい集まってたんだけど、そん時にマイクを握ってブラックの人とかもたくさんいるなかでそこをロックしている人がいたの。
シゲキ:うん。
TEE:それが、マイティ・クラウンだったの。
シゲキ:マジで??マイティ・クラウンだったの?
TEE:そう。それを見てからは、これだ、MCだって。
シゲキ:「DJだ」ってなってたのがマイティ・クラウンを見て「MCだ」ってなったんだ!
TEE:そう。その時はほんと好奇心旺盛でいろんなもの見てたんだけど、「これだ」ってなったね。そんな感じでスタンスよく動いているうちに、自分のなかでやりたいもの、ピアノとかギターとかDJとか、ダンスとか、ステージの上にたって人を魅了できることをやりたいなって思ったとき、あぁ、エンターテイメントだなって。
シゲキ:根底に人の笑顔を見たいとかそういう想いがあるのかな。
TEE:うん、うん、うん。
シゲキ:人がうわぁぁってテンションがあがる瞬間、上げてやる、じゃなくて一緒に上がりたいって。
TEE:そう、そう、そう。そうなんですよね。
 
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来週は、どんな内容が語られるのでしょう!お楽しみに!!