近畿大学工学部 presents てくたまラジオ 安古市高校 科学研究部!

理系高校生の活動を応援する

「近畿大学工学部 presents てくたまラジオ」!

毎月第1・第3木曜日にお届けしまーす☆彡

「てくたま」っていうのは近畿大学工学部のキャラクターで「テクノロジーのたまご」のことです!

今回紹介するてくたまは、安古市高校 科学研究部!

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科学研究部のみんなは、「線香の煙」に関する研究をしているんです(^_-)-☆

具体的にいうと、

線香の煙は、風が当たると2本の筋状になって広がりながら、上昇することが分かり構造変化について研究をしているんだそうです!

この構造変化の観察は、線香の煙に横から平な光を当てて行っています!

機械がこちら▽

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この機械!なんと1年生が作ったそうです!

煙の構造変化を観察してわかったのは、

上昇するにつれて煙の断面が「ドーナツ型」から「三日月型」そして「C型」

最後に「両端渦巻き型」へと構造が変化するということ!

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オオクボックスも実際に実験を見せてもらいましたが、びっくりしていました(; ・`д・´)

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1年生の山内君が解説もしてくれました!

この装置は、線香が乗った台車がモーターで左右に動くことで線香が風を受けているときを再現できて、

パソコン、マイクロコンピューターにもつながっているすごい装置なんです!

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この研究をすることで、部員のみんなが出した結論は、

風が当たらない時には上昇する線香の煙のレイノルズ数が7~10程度ということ、

無風状態では線香の煙は層流で上昇することが明らかになったということだそうです!

レイノルズっていうのは、気体や液体の流れの乱れ具合のことで、

レイノルズ数が小さいと乱れなく流体は流れるそうです!

例えば蛇口の水は大きくひねると乱れながら水は落ちるけど、あまりひねらなければ乱れなく落ちるので、

これはレイノルズ数が小さいってことです(^_-)-☆

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さらに!煙に風が当たる場合の構造変化を起こす原因は粘性流体が円柱(線香)を通過するときに生じる

「双子渦・後流」ではないかと予想したそうです!

線香に風が当たると線香本体の風下側に「双子渦・後流」が形成され、

それが浮力による上昇気流に乗ることで、三日月型・C型・両端渦巻き型に発達していくと考えたと教えてくれました(*’▽’)

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これらの研究を昨年、

JSECという全国大会で発表した時、

研究を見た方から面白い研究なので「学会」で発表してみたら?と言われたようです!

ずっと研究をしてきた結果が実ったと思い、涙が出そうになったと話してくれました!

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1年生の松浦君も実験を受け持っていて、

筒を立てて、その中で力学台車を動かして線香に風を当てて

線香の煙の構造を観察!その方法でも双子渦ができることがわかりました!!

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全国大会でも認められるレベルの研究!

本当にすごいよね!これからも研究を続けていてまた9ジラジに教えてください(‘◇’)ゞ

実際に線香の煙の構造変化の実験を行っている動画を

9ジラジのTwitterにアップしているので見てみてね⇒Twitter

今回は、1年生の山﨑くんが写真を撮ってくれました!

素敵な写真をありがとう!!

そして!てくたまラジオを応援してくれている近畿大学工学部では、

現在、「クローズキャンパス」のページが立ち上がっています!

オオクボックスが先生にインタビューしているオシャレで、楽しい動画もあるので是非見てね!

さらに!

10月31日(土)に中2、中3、高校生を対象にした

自作顕微鏡で発酵微生物の観察をする公開講座があり、参加者を募集中なんです!

こちらもチェックしてみてね(‘◇’)ゞ⇒HP

次回のてくたまラジオは10月1日(木)!お楽しみに☆彡