毎月第1、第3月曜日は「広島大学 Radio Campus」のコーナー!
広島大学の先生や学生にインタビューをして
先生の研究や学生がどんなことに取り組んでいるのかを伺うコーナーです!
今回は、広島大学 大学院 先進理工系科学研究科教授の大久保孝明先生にインタビューしました!
大久保先生は、建物を長持ちさせるための技術開発を行っています。
これは、部材(柱、梁など建物の骨組みを模擬した試験体や実際の建物に対して、
いろいろなセンサーを使った計測を行って、光学的に建物の健康を診断する技術開発を行い、
建物の長寿命化に貢献するための研究なんです。
建物を長持ちさせるためには、人間と同じように健康管理をしないといけないんだそう。
人間は病院に行くと、お医者さんにいろいろな装置を使って検査して診断をしてもらえますが、
この研究を始めた頃は、建物については人が目視観察したり、ちょっと叩いたりする検査でした。
先生は人と同じようにセンサ等を使って計測しないと建物が可哀想だと思い、研究することにしたんだそうです。
これらの研究成果は、建物を検査するセンサーとして、
「建物の振動を測定するセンサー」を実用化しました。
なんと建物は実は常に揺れているんだそう!
例えば、古い椅子と新しい椅子では古い方がよく揺れるよね。
建物のどこかに欠陥が入ると、欠陥のある方へ揺れが偏る。
築物の振動は、老朽化やを欠陥を探る上で有益な情報を与えてくれるんだそうです!
そして、先生の研究で生まれたセンサーはたばこの箱くらいの大きさ、しかも無線なんです!
センサーシステムに関しては他の分野の方にお願いして、
先生はデータをもとに診断をするというシステムが生まれました。
1軒あたり20分程度で終わるんだって!
最後に10代へメッセージ!
大久保先生「広島大学の建築学科の一級建築士の合格率は70%!
(一般的には12~13%)
建築に興味のある方はぜひ広島大学へ!
20年後、30年後は自分たちが日本を支える!という意識を持ってほしいです。
将来の日本をお願いします。」
大久保先生、
心からありがとうございました!