広島大学 Radio Campus 第55回!

毎月第1、第3月曜日は「広島大学 Radio Campus」のコーナー!

広島大学の先生や学生にインタビューをして

先生の研究や学生がどんなことに取り組んでいるのかを伺うコーナーです!

今回は、広島大学大学院 先進理工系科学研究科の藤原章正先生がリモート生出演!

「交通計画」の研究について

お話を伺いました。

交通計画は

道路をいつ、どこに、どのくらいの大きさで作るのかとか

バスや電車などの公共交通と

家庭や職場で持っている自動車で

街の人たちの交通を何%ずつ分担しあうかとか

街を作るのにとても大事な

交通について

経済活動と環境への影響を考えながら

算出していくような研究なんだそうです!!

藤原先生は

もともと土木工学科という学科で

橋・道路の設計や

自然災害の予防などを勉強していました。

でも勉強するうちに

「どうしてこの場所に橋や道路が必要なんだろう?」

と考えるようになってから

交通計画に興味をもったそうです!

そんな藤原先生、実は

昨年の11月に世界初の実験をされています!!!

その実験が

自動運転のバスと路面電車が

電車の線路内でぶつからないように走行させる

というもの。

先端技術を使って

電車以外も通れるように活用できないか

と考えて、実験を始めたそうです!

この実験が実用化されたら

バス停と電停を同じ場所にできて

「同じ駅名なのに、バスと電車で

 場所がぜんぜん違う!」

っていうトラブルをなくすことができるんだって!!!

すごくありがたいです。ぜひ実用化してほしい・・・!!

それ以外にも

バスがバス停に停まっている間に起きてしまう

渋滞なんかも

電停のなかにバスを停めることで

減らすことができるかもしれないそうです!!

こんなふうに

交通計画を研究していくと

交通の便が良くなって

移動の困難な人たちも外出の機会が増えて

街の活性化につながっていきます。

藤原先生は

街を診断して、ダメな部分はきちんと改善すること

良い部分はそのまま伸ばせるような提案をすること

先人たちが残してくれた快適な街という財産を

50年後、100年後の方たちへ継承していきたい!

という目標を掲げながら

交通計画の研究に励んでいらっしゃいます!!!

最後に受験生へメッセージ!

「交通まちづくりには、物理、情報、経済、心理などいろんな学問の知識が必要となります。

 高校までは、受験科目によっていわゆる文系と理系を分けることが多いと思いますが

 線を引かず、幅広く関心をもって、未来の自分像を形作っていただきたいと考えます」

藤原先生!

今夜は心から、ありがとうございました♪