毎月第1、第3月曜日は「広島大学 Radio Campus」のコーナー!
広島大学の先生や学生にインタビューをして
先生の研究や学生がどんなことに取り組んでいるのかを伺うコーナーです!
今回は、広島大学大学院 医系科学研究科の
新福洋子先生がリモートで生出演!
新福先生は、アフリカの女性・赤ちゃんの健康を促進する
教材の開発と評価の研究をされていて、
助産師さんでもあります!
具体的な研究内容としては、
助産師向けのアプリ教材を開発したり、
現在は妊産婦三が電子母子手帳として使うことのできるアプリを開発しているそう。
この2つを組み合わせることによって、
助産師の知識をアップデートし、妊産婦さんが自分たちで健康を管理し、
必要時に病院に来てくれるような情報提供を行うことができます。
開発がすんだら、効果を測定するための実証研究も行うんだって!
どうしてこの研究を始めようと思ったのか伺ってみると…
先生がまだ20代で日本とシカゴの医療しか知らなかったときに、
大学院の教授に誘われてアフリカの農村部の病院に
連れて行ってもらったことがきっかけだったんだそう。
出産現場に立ち会ったとき、多くの妊産婦がごった返している中、
少ない助産師の数で様々な業務をこなしていて
産後の出血が多いことを見つけるのが遅くなったり、
助産師が見ていない間に赤ちゃんが生まれてしまっていたり…
野戦病院のような状態が毎日である状況を見て驚いた先生は、
助産師としてこの現場を見たからには
何か貢献しなければいけない!と感じたそうです。
昨年末には先生の研究成果がWHO、世界保健機関に評価され、
「世界の卓越した女性の看護師・助産師のリーダー100人」に
日本人で唯一選出されました!
そんな先生は今後の目標について、
これからもタンザニアで助産師や妊婦さんの助けになるような
教育やシステムを作っていくための研究をしていきたいですし、
アフリカの他の国にも進出していきたいです!
とお話ししてくださいました。
最後に10代へメッセージ!
「私はアフリカの助けになればと思って活動していますが、
逆に教えてもらうこともたくさんあります。
人は一人一人違うことが面白いとか、人の失敗に優しくなるとか、
困っている人を見かけたらどんな時にも助けるとか。
日本で忙しい日々を送っていると、
見失うこともあることばかりです。
皆さんのような若い世代にも、
開発途上国で教育研究に携わる楽しさをぜひ知ってもらいたいですし、
広島大学にそういうことをしている先生がいるんだとぜひ覚えておいてください。」
新福先生!
今日は心から、ありがとうございました!