2010年8月6日

65回目の8月6日を迎えた今日、
アヤノンスタイルは特別企画でお送りしました。

今朝平和公園に行くと、線香の香りが漂う中、
朝早くからたくさんの人が訪れ、
多くの方が祈りを捧げていらっしゃいました。

65年前、自分が今立っている場所で何が起きたのか、
想像してほしい、
今ある日常は決して当たり前じゃないことを改めて感じてほしい、
また、みんなで考えたい、
そんな思いでアヤノンスタイルは今日、特別企画でお送りしました。

 

 

 

 

 

14時台は、合唱曲「青い空は」についてご紹介しました。
この曲は現在80歳の小森香子さんが1971年に作詞された曲で、
世界中の国で歌われている平和の歌です。
小学校1年生のときに習ったこの歌は、私にとっても、
戦争や原爆を考えるきっかけを与えてくれた大切な歌です。
みなさんの中にも、
この歌知ってるという方がたくさんいらっしゃるかと思います。

作詞者の小森さんは東京出身の方ですが、
日本人の使命としてこの詞に携わったそうです。
小森さんがかつて訪れたプラハ郊外のリディツェという村には、
世界で傷ついた都市の名前が記録されている場所があるそうで、
そこで「ヒロシマ」の文字を見た時に、
原爆の歌をつくろうと決意したんだそうです。
こうして、「青い空は青いままで子どもらに伝えたい」
で始まるこの歌は、私たちのもとに届けられました。
これからもすっと、この「青い空は」という曲を、
次の世代へと受け継いで行きたいですね。

 

 

 

 

続いて3時台は、以前から取材をさせていただいております、
広島出身の歌手・原田真二さんの活動について、
そして7月28日に行われた因島ピースコンサートのご紹介でした。

7月28日に行われた因島ピースコンサートには、島内・島外から、
700名もの方がいらっしゃいました。
被爆ピアノから奏でられる音色に耳を傾けながら、
訪れた方々は、原田真二さんや他のアーティストの音楽に、
みんな笑顔や歓声で答えていました。

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そしてこの日は、
原田真二さんがかつて所属していた広島少年合唱隊と一緒に、
「青い空は」の合唱を披露してくださいました。

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広島にとっても、日本にとっても、
そして世界にとっても大切なこの「青い空は」という歌を、
被爆ピアノの演奏で聴くと、ぐっとくるものがありました。
この合唱を聴きながら、これからもこの歌を風化させることなく、
伝えていこう!それも一つ私にできることだと決意を新たにしました。

さらに最後は日本時間の8月6日8時15分、
ニューヨークでピースイベントをしていらっしゃった原田真二さんと、
お電話をつないでお話を伺いました。
ニューヨークでも色々な国の方々と一緒に黙祷をされたそうです。
また、「小さなやさしさと忘れないで。
ゴミを分別するとか優しい運転をするとか、
それだけでも必ず何か変わる」とも話してくださいました。

9月11日には、NYに被爆ピアノを持ち込んでの
ピースコンサートが行われる予定です。
そのお話についてもまた、原田さんにお話を伺おうと思っています。

広島で生まれ育った私ですが、
まだまだ勉強しなくてはいけないことがたくさんあります。
それは広島のことだけではなく、
日本中のこと、世界で起こったこと、
本当にたくさんのことを知る必要があります。

 

 

今日だけでなく、あさっての福山大空襲の日も、
長崎の日も、9.11も、
65年目の8月6日に感じた想いを思い出し、
抱き続けていきたいと思います。

 

 

メッセージをくださったみなさん、
番組を聴いていろいろなことを感じてくださったみなさん、
ブログを最後まで読んでくださったみなさん、
本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

アヤノンスタイルパーソナリティー
笹原綾乃