65回目の8月6日を迎えた今日、
アヤノンスタイルは特別企画でお送りしました。
今朝平和公園に行くと、線香の香りが漂う中、
朝早くからたくさんの人が訪れ、
多くの方が祈りを捧げていらっしゃいました。
65年前、自分が今立っている場所で何が起きたのか、
想像してほしい、
今ある日常は決して当たり前じゃないことを改めて感じてほしい、
また、みんなで考えたい、
そんな思いでアヤノンスタイルは今日、特別企画でお送りしました。
14時台は、合唱曲「青い空は」についてご紹介しました。
この曲は現在80歳の小森香子さんが1971年に作詞された曲で、
世界中の国で歌われている平和の歌です。
小学校1年生のときに習ったこの歌は、私にとっても、
戦争や原爆を考えるきっかけを与えてくれた大切な歌です。
みなさんの中にも、
この歌知ってるという方がたくさんいらっしゃるかと思います。
作詞者の小森さんは東京出身の方ですが、
日本人の使命としてこの詞に携わったそうです。
小森さんがかつて訪れたプラハ郊外のリディツェという村には、
世界で傷ついた都市の名前が記録されている場所があるそうで、
そこで「ヒロシマ」の文字を見た時に、
原爆の歌をつくろうと決意したんだそうです。
こうして、「青い空は青いままで子どもらに伝えたい」
で始まるこの歌は、私たちのもとに届けられました。
これからもすっと、この「青い空は」という曲を、
次の世代へと受け継いで行きたいですね。
続いて3時台は、以前から取材をさせていただいております、
広島出身の歌手・原田真二さんの活動について、
そして7月28日に行われた因島ピースコンサートのご紹介でした。
7月28日に行われた因島ピースコンサートには、島内・島外から、
700名もの方がいらっしゃいました。
被爆ピアノから奏でられる音色に耳を傾けながら、
訪れた方々は、原田真二さんや他のアーティストの音楽に、
みんな笑顔や歓声で答えていました。
そしてこの日は、
原田真二さんがかつて所属していた広島少年合唱隊と一緒に、
「青い空は」の合唱を披露してくださいました。
広島にとっても、日本にとっても、
そして世界にとっても大切なこの「青い空は」という歌を、
被爆ピアノの演奏で聴くと、ぐっとくるものがありました。
この合唱を聴きながら、これからもこの歌を風化させることなく、
伝えていこう!それも一つ私にできることだと決意を新たにしました。
さらに最後は日本時間の8月6日8時15分、
ニューヨークでピースイベントをしていらっしゃった原田真二さんと、
お電話をつないでお話を伺いました。
ニューヨークでも色々な国の方々と一緒に黙祷をされたそうです。
また、「小さなやさしさと忘れないで。
ゴミを分別するとか優しい運転をするとか、
それだけでも必ず何か変わる」とも話してくださいました。
9月11日には、NYに被爆ピアノを持ち込んでの
ピースコンサートが行われる予定です。
そのお話についてもまた、原田さんにお話を伺おうと思っています。
広島で生まれ育った私ですが、
まだまだ勉強しなくてはいけないことがたくさんあります。
それは広島のことだけではなく、
日本中のこと、世界で起こったこと、
本当にたくさんのことを知る必要があります。
今日だけでなく、あさっての福山大空襲の日も、
長崎の日も、9.11も、
65年目の8月6日に感じた想いを思い出し、
抱き続けていきたいと思います。
メッセージをくださったみなさん、
番組を聴いていろいろなことを感じてくださったみなさん、
ブログを最後まで読んでくださったみなさん、
本当にありがとうございました。
アヤノンスタイルパーソナリティー
笹原綾乃