毎月、第3木曜日のこの時間にお届けしているこのコーナー。
お子さんの入園・入学・進学など、環境の変化を迎える季節を前に、
今日は「気持ちよく眠るための生活の備え」についてお話を伺いました!
オール薬局 睡眠健康指導士の平野清子さん・横山由佳子さんにお越しいただきました。
Q1:お子さんを持つ家庭で、睡眠に関して、どんな悩み事が多いですか?
⇒乳幼児の場合は夜泣きやお昼寝に関する悩み事が多く、小学生以上になると夜遅くまで起きている、
朝なかなか起きてくれない、休みの日はお昼まで寝ているなどの悩みが多いですね。
Q2:環境が変化する季節を前に、「気持ちよく睡眠をするため」に
わたしたちが、日頃意識すべきことや知っておくとよいことを教えてください。
⇒入園や入学ではお子さんだけでなくパパやママも生活が変わりますので、体内時計が狂いやすくなります。体内時計を整えるためのキーワードは「光」です。
朝は、起きる時間を一定にして太陽の光を浴びることが重要ですので、
朝起きたらまずカーテンを開けましょう。逆に夜は光をさけることが重要です。
オレンジっぽい照明に変えたり、スマホなどブルーライトを発する電子機器を使わないようにしましょう。
あとは、パパの教育っていうのも大事になってくるんです!
Q3:どういう面で、パパの教育が必要なんですか?
⇒寝る子は育つって言いますよね。
子どもの成長にとって大切な成長ホルモンは、寝付いてから3時間の深い睡眠時に
ほぼ分泌されますが、夜、仕事から帰ってきた際についお子さんを起こしてしまったりしがちですよね。子どもの成長のためにも睡眠を妨げないことが大切など、ぜひパパにも知ってもらいたいです。
Q4:大人の睡眠に関してはどうですか?
⇒大人も寝付いて3時間は成長ホルモンが分泌されています。
成長ホルモンは疲れを回復させたり免疫力をアップさせるという働きもあります。
講座でママ達から、子どもと一緒に寝てしまうことがあるけど、
パパが帰ると食事の支度で起きなければいけなくて辛いということを良くききます。
日頃子育てや家事を頑張っているママを、ゆっくり寝かせてあげる気遣いも大事ですね。
Q5:睡眠と「朝食」が関係しているっていう話を聞いたことがありますが・・・
管理栄養士でもある横山さん、「朝食」で工夫したらいいことってありますか?
⇒朝ごはんを食べることで睡眠の質が良くなると言われています。その理由は大きく2つあります。
①体内時計をリセットできること。
朝太陽の光を浴びた後に朝ごはんを食べることで1日のカラダのリズムが整います。
②眠りに導いてくれるホルモンである「メラトニン」は、朝、私たちが食べたものを材料に作られます。
朝ごはんをしっかりと食べることが、眠りを促すホルモンの分泌につながっているのです。
Q6:気持ちよく眠るために、朝食に取り入れたらいい食材ってありますか?
⇒トリプトファンという必須アミノ酸を多く含む食材がオススメです。
例えば、和食ならごはん、味噌汁、豆腐、魚料理や卵料理。
朝はパン派というご家庭ならトーストにハムやチーズ、目玉焼き、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、
バナナ等の食品がおすすめです。どんなに忙しい朝でもバナナだけでも食べるようにしてみてください。
Q7: 最後に、ラジオを聴いているパパママに、一言メッセージをお願いします。
⇒お子さんの食習慣や生活リズムは将来の生活習慣病のリスクやその発症に大きくかかわってきます。
様々な食体験をさせてあげることでお子さんの健康的な心と体を育むことができます。
お子さんと一緒に食事をして、遊んで、質の良い睡眠を確保して、
無理のない範囲で健康的な生活リズムを私たちとともに目指していきましょう。
困ったことがあればいつでもオール薬局の睡眠健康指導士・薬剤師そして管理栄養士までご相談ください。
⇒私たちは『笑顔でいるための子育てママ応援プロジェクト』も行っています。
近い日程だと、3月18日(水)14:30~呉市中通のオールファーマシータウンで
呉市在住の0~3歳の子供を子育て中の、今年度子宮頸がん検診未受診のママを対象に
無料の託児を設置し、子宮頸がんの検診とで女子会を開催します。
ご興味のある方は、マイライフ株式会社のホームページをご覧ください。
平野さん、横山さん、ありがとうございました!