5月のゴールデンウィーク終了後に訪れる「5月病」
最近では、「6月病」という言葉まで出てきています。
では、一体どういった症状があらわれてどうやって対策をすればよいかを
一般社団法人 ヘルスケアマネジメント協会 代表理事 振本恵子さんにお越しいただきお話を伺いました。
6月病は主にストレスや環境の変化が原因で、心に疲れがたまり体に不調が表れる病です。
リスナーからのメールで体に蕁麻疹が出ているとありましたが
これはストレスによって身体に不調が生まれ、それに対して身体が闘っている証拠なんだそうです。
ストレスの主な原因と多い相談は、「仕事量」「仕事の質」そして「人間関係」なんだそうで
特に「人間関係」は、男女ともに相談件数が1位なんだとか。
人との付き合いにはやっぱり答えがないので、コミュニケーションを取る中で相手と自分がOKな関係を築いていくのが良いそうです。
それと、あまり自分を卑下せずに前向きに受け流していきましょう。
相手の反応が悪いなと思っても「嫌われている」と思い込まず、「聞こえなかったのかだけかな?」「元気がないだけかな?」と考えてみましょう。
そう思って次は、「もっと大きな声で声をかけよう」と行動してみてください。
考え方をちょっとずつ変え、行動もちょっとずつしていくのは、「認知行動療法」と呼ばれカウンセリングでよく使われるんだそうです。
ストレスがある時、人は普段とは違う行動をしたり言動が変わるそうなので、それに気付けると自分だけでなく相手にも気が使える人になれますよ。
ストレスを解消するのに一番良いのは、寝ること、次に趣味などです。
何でも気軽に話せる人物を一人でも見つけられると全然違うそうなので見つけてみてください。
これで、皆さんも上手にストレスに向き合ってみてください。
振本さんには、上手な𠮟り方、褒め方についてもお伺いしました。
まず初めに、「叱る」と「怒る」は違うことを覚えておいてください。
「怒る」は、自分の中にある不平や不満を相手にぶつけることです。
「叱る」は、相手によくなってもらいたい、気になっているところがあるから注意をすることです。
叱る時に会社の社訓や指導教訓に従って相手の人格ではなく、考え方や行動について注意していることを伝えましょう。
その際に、「あなたはこれが悪い。」「なんでこれができないの?」みたいに言わないようにしてください。
「私はこう思うよ。」「私はちゃんと、こうしてほしいから注意しているよ。」「私は、あなたがいぇってくれないと悲しいよ。」といった、愛メッセージを使いましょう。
これによって言われた側の言った側に対する印象は、ガラリと変わります。
褒めるときには、Sの付く言葉「素敵です。」「さすがです。」「素晴らしい。」などを使うと良いそうです。
褒められて嫌な人はいないので、気づいた時には言葉にして相手に伝えましょう。
あと、笑顔で会話をするのは基本ですが、毎日が楽しいことばかりではないので無理に笑うことはせず、自分の体調や気持ちに合わせて生活をしてください。
上手な叱り方や褒め方を身につけ、職場の雰囲気を良くしていってください。