神原隆秀の北海道縦断自転車の旅 その33

旅の8日目

2019年9月5日(木)7時17分ごろ

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前日は就寝時間までみんなで旅の話を語り合い

「途中で鍵がなくなって・・・・」とか

「途中で財布を落として・・・・」とか

洒落にならない、けど無事だったといった話でも

盛り上がったりしました。笑

よくぞみなさんご無事で。笑

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ゆったりと準備を終えて出発!!

バイクライダーの方たちはまだ寝ている方もいました。

やはりチャリダーの習慣なのか(増毛では遅かったですが)

それとも朝の番組担当の習慣なのか

もちろん目覚ましなしで朝早くに自然と目が覚めます。

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最後のライド。距離としては30キロほど。

もう焦る必要は全くありません。

夢のゴールはすぐそこにあります。

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今日は薄い雲がかかっています。

でも雨が降っていないだけ良いと思うことにしました。

これまで絶景ポイントで晴天に恵まれたおかげで

目に焼けつくほど美しい夕焼けをみることができました。

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最北の地、稚内ということでマックも日本最北店舗!

こんな看板があるんです!!

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何か違うのかな?と思って朝ごはんを食べてみましたが

何も変わらない。笑

そりゃそうだ。笑

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あのうっすらと見えるあたりが宗谷岬なのでしょうか?

わかりませんが、とうとう見えるあたりの位置までやってきたことは確かです。

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宗谷岬まで残り16キロ

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宗谷岬まで残り10キロ

あと30分もしないうちに、宗谷岬まで到達します。

自転車と共に進みながら、自然と涙が溢れてきました。

長い間抱いていた夢が叶う瞬間が目前に迫ったとき、

もしかしたら人はそれを信じられないのかもしれません。

目指していたことは間違いないのに

叶ってほしい、叶えたいとずっと思ってきたのに

いざ目の前に現れると、

「本当に叶うの?」

そういった疑問を抱いてしまうのかもしれません。

でも、それはまぎれもなくやってくる現実。

その想いの狭間で、自然と涙が溢れてきました。

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ここは本土最北端

北を見れば海が広がり

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前に進めば、大陸と海の切れ目がはっきりと見えます。

ここまで続いてきた大地の終わり。

なんと雄大で美しい大地だったのでしょうか。

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ついに宗谷という文字が現れました。

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宗谷岬まで5キロの看板

溢れ出す涙をこらえきれずに

ずっと一緒に走ってきた自転車と進みます。

そして

2019年9月5日(木)9時33分

ついに夢だった場所にたどり着きました。

「ついた・・・」そう思った瞬間に

「ついに着きましたね」と声をかけてくれたのは

同じライダーハウスに泊まっていたバイクの方。

宿を出たタイミングは自分の方が早かったですが、

途中で何台も追い抜かれたバイクの方のうちの一人が彼でした。

前日の夜に夢を語り合い

そして自分の夢が今日叶うことを知っていた彼から

その一言をかけてもらった瞬間

なんて幸せなんだろう

そう思いました。

思えば旅の始まりは学生時代の東京〜鹿児島佐多岬自転車の旅

その時にも出会った方々にとてもよくしていただき

旅の1ページ1ページが人々の温もりで溢れていました。

そして時が経って昨年の四国一周。今回の北海道縦断。

あの時のように、出会った方々の暖かさに最後まで包まれながら

自分の夢を達成できた自分は、幸せ以外の何者でもありません。

準備も大変でした。

お金もたくさんかかりました。

時間もたくさん使いました。

怪我もしました。

でもやっぱり

夢を諦めないでよかった。

「叶えたい」という自分の心に正直に向き合ってよかった。

旅をしてよかった。

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本土最北端 宗谷岬到達!!

つづく