「HOWARD JONES」

今週は1980年代にデビューし、現在も活動中のアーティスト、「ハワード・ジョーンズ」を紹介します。
彼のデビューは1983年にシングル「New Song」をリリース。この曲が予想を上回る大ヒットを記録し、着実なセールスでイギリス・シングルチャート最高3位を記録。続いてリリースされた2ndシングル「What is Love?」は、チャート2位と記録を更新し、1980年代のイギリスを代表するアーティストへと成長します。シンセサイザーを駆使した彼の音楽は、アメリカをはじめ、日本、ドイツ、イタリア、オーストラリアへと世界的に広がりました。今年55歳になった「ハワード・ジョーンズ」ですが、彼の制作意欲は衰えることなく、先月4年半ぶり通算9作目の新作「オーディナリー・ヒーローズ」をリリースし、先月プロモーションで来日しました。今回の新作に関してハワード・ジョーンズは、「日常を真摯に生きる、ごく普通の人々こそが英雄であり、彼らの愛と決意が、世界を変える力になる」とコメントしています。全編アコースティック・ピアノとストリングスの編成でレコーディングされたアルバムになっています。ちなみに、1996年にクラシック・ピアノを学んだ彼は、サウンドの新たな方向性を探し、アコースティック・ツアーを行ないます。パーカッショニストのみを同行し、シンセサイザーなしでグランド・ピアノをフィーチャーしたこのツアーは大成功を収め、以降、アコースティックなサウンドを取り入れるようになったようです。