今週は驚きのコラボから生まれたサウンドを紹介します。そのコラボとは、元トーキング・ヘッズの中心人物「デイヴィッド・バーン」と、ダンス・ミュージック・シーンの顔役「ファットボーイ・スリム」です。このアルバム誕生のきっかけは、「デイヴィッド・バーン」が、故リシャルト・カプシチンスキーの著書「皇帝ハイレ・セラシエ~エチオピア帝国最後の日々」を読んだ事から始まりました。そして、マルコス元フィリピン共和国大統領である「イメルダ夫人」の波乱万丈人生に魅せられた「ノーマン・クック」こと、「ファットボーイ・スリム」を口説き、制作されました。イメルダ夫人と言えば「3,000足の靴」の話が浮びますが、それ以外にも多くの語られていない面白いエピソードがあり、デイヴィッドはあえて靴の話題には触れないことを最初の頃から決めていたとか。さて、気になるサウンドですが、イメルダ夫人の波乱の人生をダンス・ミュージックに落とし込んだ内容になっています。ゲストボーカリストも豪華な顔ぶれで、トリ・エイモス、シンディ・ローパー、ナタリー・マーチャント、ケイト・ピアソン(B-52’S)、セイント・ヴィンセントなどが参加しています。アルバムタイトルは「ヒア・ライズ・ラブ」で、制作には数年の期間が費やされています。
「DAVID BYRNE&FATBOY SLIM」
2010年5月15日 11:55 AM
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