「JAMES YULL」

今週は、昨年「ターニング・ダウン・ウォーター・フォー・エアー」でデビューした「ジェームズ・ユール」のセカンドアルバム「ムーブメント・イン・ア・ストーム」を紹介します。彼のサウンドは、アコースティック・ギターのフォークサウンドと、エレクトロサウンドの力強い4つ打ちビートが合体した不思議なサウンドです。1980年代の音楽ファンには懐かしく、今のリスナーには新しい世界観を与える彼のサウンドは、「今世紀、音楽史に残るべきアーティスト」とイギリスの音楽誌が大絶賛しているアーティストです。昨年11月にデビューアルバムをリリース。そして先月21日にはセカンドアルバムをリリースと、彼は今年、世界の音楽シーンで注目のアーティストです。ちなみに、日本で大ヒットした映画「20世紀少年」の主題歌、T.Rexの「20センチュリー・ボーイ」のリミックスは彼が手掛けたもので、DJの手腕もかなりのレベルです。「ジェームズ・ユール」の作り出す音は、アコースティック・ギターに溶け込むシンセサイザーサウンドにこだわり、1980年代に使われたアナログシンセの音を組み合わせています。昔のアナログシンセを使っているのか、サンプリングされたデジタルサウンドを使っているのか、詳しいデータはありませんが、80年代のテクノ世代を彷彿させるサウンドです。