今日紹介するのは、来年1月10日まで広島市現代美術館で開催される「森村泰昌のなにものかへのレクイエム~戦場の頂上の芸術~」です。アインシュタインに扮した森村泰昌のポスター、チラシをご覧になった方は、いらっしゃるでしょうか?本物と見間違えるようなソックリさんぶりの仕上がりになっていて、驚きなんですがこれだけじゃなりません。チェ・ゲバラ、ダリ、三島由紀夫、レーニン、毛沢東、ピカソ、アンディ・ウォーホールといった人物がまるで現代に生き返ったと思わせるような展覧会になっています。しかし、ただのモノマネに終わっている訳ではなく、対象となる人物の考え、背景に迫り、そして解釈しているので究極のリアリティを感じる事が出来ます。過去を見つめ直す事で、20世紀という大きな歴史、記憶を蘇らせる機会になる!そんな特別展です。一枚一枚のポートレイトやビデオに対する作者の情熱を目にすると、観る側もエネルギーを必要としますから、時間に余裕を持って行く事をオススメします。また、鑑賞するためのアドバイスをするとすれば、ビデオ・コーナーに森村さんのドキュメンタリー番組がありますのでそれを観たら、より作品の奥深さが分かると思います。開館時間は、午前10:00~17:00まで。休館日は、毎週月曜ですが、12月27日から1月1日の年末年始も休みになるので、ご注意下さい。濃密な時間を過ごせる事、間違いなしの展覧会ですよ!
広島市現代美術館「森村泰昌のなにものかへのレクイエム~戦場の頂上の芸術~」
2010年12月18日 11:55 AM
- KENSHI’S NAVI