「CYNDI LAUPER」

今週のアーティストは、「エ!あのアーティストがこのジャンル?」と驚いてしまう、「シンディ・ローパー」のアルバムです。2008年の「ブリング・ヤー・トゥー・ザ・ブリンク~究極ガール」以来となる2年半振りの新作「メンフィス・ブルース」は、彼女が愛してやまないブルースに挑戦した作品です。シンディと言えば、1983年のデビューアルバム「シーズ・ソー・アンユージュアル」の大ヒット曲「ハイスクールはダンステリア」から、ポップスシーンシンガーのイメージが浮かびますよね。そんな彼女が、ブルースに初挑戦したのが今回の新作「メンフィス・ブルース」です。アルバムは、ブルースの聖地メンフィスでレコーディングが行なわれ、B.B.キング、ジョニー・ラング、アラン・トゥーサン、アン・ピーブルズ、チャーリー・マスルホワイトら大御所がゲスト参加し、ブルースの名曲が、シンディのヴォーカルで新たな生命が吹き込まれ、甦っています。1953年にNY・ブルックリンで生まれた彼女は、12歳でギターを手に歌詞を書き始め、最初に弾いた曲は「グリーンスリーヴス」だったそうですが、ブルースへの熱い思いは何歳から芽生えたんでしょうね。