「DARYL HALL」

今週は、全米No.1ヒットを6度も記録している「ダリル・ホール&ジョン・オーツ」の一人、ダリル・ホールの新作「ラフィング・ダウン・クライング」を紹介します。デュオとして活動する傍ら、ソロアルバムもリリースしていて、今回の「ラフィング・ダウン・クライング」は、ダリル・ホールにとって実に15年振りのソロ作品になります。ちなみに二人は、今年2月に6年ぶり14回目の来日を果たし、大成功を収めていますが、今回の新作は、ツアー前の2010年にリリースを予定していたそうです。ところが、録音中にホール&オーツ・バンドのベーシストであり30年以上のよき相棒だった、「T・ボーン・ウォーク」が、2010年3月3日に心臓発作の為、ニューヨークで急逝、享年58歳。彼の急死で大きなショックを受けたダリルは、アルバム制作を一時中断。一時は完成も危ぶまれてもいましたが、2011年に入ってホール&オーツでのツアー再開をはじめとした音楽活動をスタート、ようやくリリースにこぎつけたアルバムのようです。新作にはT・ボーン・ウォークとの最後のセッションとなった「ライフタイム・オブ・ラヴ」、「ロング・サイド・オブ・ヒストリー」、「プロブレム・ウィズ・ユー」という3曲も収録されています。