スウェーデン「牧羊犬ならぬ、牧羊ウサギ」

スウェーデン北部に、牧草地の広がる小さな村があります。カル村とよばれるこの村の、とある牧場に羊の群れを見張るウサギが現れたそうです。「牧羊犬」というのは耳にしても、「牧羊ウサギ」なんて聞いたことありませんね。このウサギは5歳のオスで、去年の春、突然、牧羊犬のように振舞い始めたということです。踏み潰されないかと心配になりますが、牧場主の友人である牧羊犬トレーナーは、「犬の動きを見て覚えたのだろう、それにしても、たいていの犬より優秀だよ。」と、舌を捲いているそうです。そんな牧羊ウサギは、羊の群れを集めるのを得意とする一方で、メンドリには優しい対応を見せていて、牧場主は、「あいつはまるで王様だ、羊とメンドリを支配していると思っている。」と話しているそうです。