アメリカ「美術館の間違いを指摘した少年」

話はアメリカ・コネチカット州にいる13歳の少年のこと。彼は、ある日、母親とともにニューヨークのメトロポリタン美術館に出かけました。歴史が大好きな彼は、常設展示のビザンチン美術のコーナーに向かい、解説書に描かれた地図に目を奪われました。それは6世紀の、ビザンチン帝国の最大勢力圏を示すものだったのですが、その勢力圏から、スペインとアフリカの一部が抜け落ちていたのです。学校で習ったばかりだったということで、しっかりと頭に入っていたのでしょう。美術館のフロントにこの事を書いて提出し、帰りました。13歳の少年のこの意見は、当初、信じてもらえなかったらしいのですが、数ヵ月後、「君の指摘どおりだ」と美術館からメールが届き、美術館から当時の正確な勢力図を描いてくれないかと依頼されたそうです。