「LARRY GRAHAM」

今週は、チョッパーベース奏法を初めてあみ出したと行ったといわれる「ラリー・グラハム」の新作「ライズ・アップ」をピックアップします。ちなみに、チョッパーベースは日本だけの呼び名で、海外では「スラップベース」と言います。彼が15歳の時に、オルガン奏者の母親とやっていたバンドのドラムが突然辞めてしまい、その穴を埋めるために生まれたのが「スラップベース」。親指でバスドラ、人差し指でバックビートを表現し、ドラムのかわりにベースでパーカッシブな響きを生み出しました。ラリー・グラハムは、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのベーシストでしたが、1971年にファミリー・ストーンを脱退。1973年に自身のバンド、グラハム・セントラル・ステーションを結成しますが、1980年に解散、1992年に再結成しています。さて、9月26日、13年振りの新作を「レイズ・アップ」をリリースし、11月の来日公演が決定しました。1999年のアルバム「GCS 2000」以来となるニュー・アルバムです。長年の友人「プリンス」が3曲で参加し、グラハムの妻、ティナラファエル・サディークがボーカルで参加。スティーヴィー・ワンダーのカバーなどが収録されています。