「DONALD FAGEN」

今週は、10月末から今月初めに「ザ・デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レヴュー」として来日公演を行った「ドナルド・フェイゲン」をピックアップします。先月、来日に合わせて、6年半ぶりのニュー・アルバム「サンケン・コンドズ」をリリースした「ドナルド・フェイゲン」。今回の新作は、1982年の代表作「ナイトフライ」、1993年の「KAMAKIRIAD」、2006年の「モーフ・ザ・キャット」に続く作品です。アルバム9曲の収録曲は、マイケル・レオンハートとドナルドの共同プロデュースで、アイザック・ヘイズの「アウト・オブ・ザ・ゲットー」のカヴァー以外はすべて、ドナルドのオリジナル作品になっています。ミュージシャンも、スティーリー・ダン・ファミリーの「ジョン・ヘリントン」、ザ・スティーリー・ダンのブラスセクション「フレディー・ワシントン」がミュージシャンとして参加しています。ちなみに、ドナルド・フェイゲンのバンド「スティーリー・ダン」は、1972年に「キャント・バイ・ア・スリル」でデビュー以来、当初のバンド形態から、贅沢なスタジオ・ミュージシャンを縦横無尽に駆使し、スタジオワークでサウンドを組み立てていく彼のスタイルは、音にこだわるアーティストとして定評があります。今回の新作も、彼のこだわりのサウンドがいっぱい詰まっています。