「MATT BIANCO」

今週は、先日ニューアルバム「ハイダウェイ」をリリースした「マット・ビアンコ」を紹介します。今回のアルバムは、ラテン、ジャズにジプシー要素を取り入れたアーバン・サウンドが特長で、まさに大人向けの上質なアルバムに仕上がっています。「ハイダウェイ」は、2009年の「ハイ・ファイ・ボサノヴァ」以来、3年振りの作品で、アルバムリリースを前に今年7月、4年半振りの来日公演を行なっています。マット・ビアンコは、1980年代前半にイギリスを席巻したムーブメント、ファンカ・ラ・ティーナの流れを汲む「ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク」のメンバーが母体となり結成。マーク・ライリーを中心に、ダニー・ホワイト、そして女性ヴォーカル・ブームの先駆けとなったバーシアの3人組として、1984年にイギリスでデビューします。アルバム「探偵物語」のタイトル・チューンが大ヒットし、一躍、メジャー・シーンへ駆け上がります。その後、ヴォーカルを担当していたバーシアとキーボードのダニー・ホワイトが脱退。代わりにイギリスを中心にセッション・ミュージシャンとして活躍していた「ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク」時代の仲間、マーク・フィシャーを新たな相棒に加えてデュオとして活動します、その後、1997年リリースのアルバム「ワールド・ゴー・ラウンド」に収められた「サンシャイン・デイ」は、スマッシュ・ヒットを記録しています。