イタリア南部の町で、毎日のように教会へ通う犬が話題になっているようです。この犬は、12歳のジャーマンシェパードの雑種。飼い主の女性が世話をしていた野良犬の中の一匹で、女性が散歩や買い物に出かける際には、いつも後を付いて回っていたそうです。ところが、昨年11月、女性は57歳で亡くなり、お葬式の日、犬は彼女を見送る列に加わって教会でも棺のそばを離れなかったということです。その後も、この犬は、ミサを知らせる午後5時の鐘の音が鳴ると教会へ行き、祭壇の前に陣取るようになりました。人懐っこさに、町の人もエサや水を与えて可愛がり、市長も、犬を自宅に引き取ろうかとも考えたそうですが、人気者となった犬を町の人々から取り上げたくないと、思いとどまったということです。
イタリア「教会へ通う犬」
2013年2月23日 11:55 AM
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