「TOM TOM CLUB」

今週は、12年ぶりの新作「ダウンタウン・ロッカーズ」をリリースした「トム・トム・クラブ」をピックアップします。アーティスト名を聞いて「おしゃべり魔女」の言葉が浮かんだ人は、1980年代の洋楽に詳しい人ですね。「トム・トム・クラブ」は、ニューヨークを拠点に活動するニュー・ウェイヴユニットで、1981年に結成されました。元々デヴィッド・バーン率いたバンド「トーキング・ヘッズ」のメンバーが、バンド内プロジェクトとしてスタートさせたユニットです。母体のトーキング・ヘッズは、ニューヨーク・パンクの拠点となったライブハウス「CBGB」出身のバンドで、1970年代半ばから1980年代後半にかけて活動しました。「トム・トム・クラブ」は、トーキング・ヘッズのリズム隊、ティナ&クリス夫妻によるプロジェクトで、トーキング・ヘッズが歴史的傑作「リメイン・イン・ライト」をリリースした翌年に結成。ヒップホップやレゲエのテイストをふんだんに盛り込み、1981年にリリースした「おしゃべり魔女」、「悪魔のラブソング」が大ヒットします、特に「悪魔のラブソング」はマライア・キャリー、ブラック・アイド・ピーズほか、数多くのサンプリング音源として使われています。