クリスマス前の週末、ほっこりと優しい気持ちになれる映画を取り上げます。作品は、「ベイマックス」。映画の舞台となるのは、日本とサンフランシスコからインスピレーションを受けた架空都市、サンフランソウキョウ。この名前もそうですが、日本文化から多くのインスピレーションを得て作られているので、ディズニーから日本へのラブレターというほど、日本文化への愛があふれた映画に仕上がっています。あらすじを紹介すると、主人公は謎の事故で最愛の兄タダシを失った天才少年ヒロ。深く傷ついた彼の前に現れたのが、何があってもヒロを守ろうとするケア・ロボットのベイマックスでした。ヒロは危険を冒してベイマックスと共に兄の死の真相を探りますが、人を傷つけることを禁じられているベイマックスはヒロを守りきれるのか?というものです。これだけ聞くと、少年とロボットの交流を描いた感動作か、と思われるかもしれませんが、それ以上の深みを味わえるし、泣ける要素もあれば笑いの要素も見事なバランスで組み込まれています。アメリカンコミックを題材にしたヒーローものの要素も存分にありますが、人が抱擁をする、ハグをするシーンが非常に多いのも特徴です。それは、この映画の主題が「優しさで世界を救えるか?」だからだと思います。曲で映画を盛り上げるというシーンはそんなにありませんが、サバイバーの「Eye Of The Tiger」がちらっと流れる所にはニヤッとしました。そして、AIの「Story」の英語版が日本版のエンドソングになっています。映画を観終わって聴くこの曲がなんとも言えない余韻を残してくれました。とにかく老若男女が楽しめる素晴らしい作品ですから、この冬休みにいかがでしょうか?ベイマックスは、今日から全国公開です。どうぞ、お近くの劇場でお楽しみ下さい!
映画「ベイマックス」
2014年12月20日 11:55 AM
- KENSHI’S NAVI