「JOSE JAMES」

今週のドライビングミュージックは、ニューヨーク在住のジャズシンガー「ホセ・ジェイムズ」の新作「イエスタデイ・アイ・ハド・ザ・ブルース」をピックアップします。今年、生誕100周年を迎える史上最高のシンガー「ビリー・ホリデイ」に捧げて録音したトリビュート・アルバムで、収録された曲は、いずれもビリーの代表曲として知られるジャズ・スタンダード。ビリーの音楽と出会った事が、ジャズシンガーを目指すきっかけになったホセにとって、こだわりの1枚になっています。新作は、ブルーノート社長でもあるトップ・プロデューサーのドン・ウォズが、初めてホセのアルバムを担当。録音メンバーは、ロバート・グラスパーと並び、ブルーノートを代表するピアニスト、ジェイソン・モラン、ベースにウェイン・ショーター・カルテットのメンバーのジョン・パティトゥッチ、そして、現代ジャズの人気ドラマーのエリック・ハーランドという、ニューヨーク・ジャズシーンのトップクラストリオがバックアップしています。「ホセ・ジェイムズ」はミネアポリス生まれ、ロンドンのジャズ・コンテストに参加した時、DJのジャイルス・ピーターソンの目にとまり、2008年にソロ・デビュー。2012年には名門、ブルーノート・レコードへ移籍しています。