緊急事態に彼は・・・

ある日、アメリカ・デトロイト郊外にある一軒の住宅から消防署に要請が入りました。何事かと駆けつけた消防士の目に入ったのは、
その家の困窮ぶり。障害のある子どもが二人いて、一人は、常時、人工呼吸器が必要な状態でした。にもかかわらず、その家の電気が止められていたのです。「このままでは、この子の命があぶない、何とか助けなければ」と、消防士は一家の電気代、およそ1000ドル=日本円にして11万円を、自腹で支払いました。彼は、不況の時に一時解雇された経験を持ち、生活の苦しさは身にしみていたようで、その行為は、子どもたちを救いたい一心からだったようです。周囲には、その事を知られないよう匿名を希望していたのですが、感銘を受けた上司が身元を明らかにしたということです。