「STING」

今週のドライビング・ミュージックは、先月13年振りのロック・アルバム「ニューヨーク9番街57丁目」をリリースした「スティング」をピックアップ。このアルバム・タイトルは、レコーディングが行われた、マンハッタンのヘルズ・キッチンにあるスタジオに歩いて向かう際、スティングが毎日渡っていた交差点の場所に因むものだそうです。御存じ「スティング」は1977年にロックバンド「ポリス」を結成しキャリアをスタート。1985年からのソロ作ではロックというジャンルの垣根を越え、ジャズやクラシックなど多岐にわたる音楽性でその才能を見せました。2013年リリースの前作「ザ・ラスト・シップ」は生まれ故郷を舞台にしたミュージカルのために書き下ろした作品でしたが、今回3年ぶりにリリースの新作は、キャリアの原点に回帰したといえるダイレクトなロック・アルバムになっています。ドミニク・ミラー(G)、ヴィニー・カリウタ(Ds)ら「スティング」と共に長く音楽活動を続けるミュージシャンたちと共に、わずか数週間のセッションで衝動的に仕上げたニューアルバムになっています。