「BOB・DYLAN」

今週のドライビング・ミュージックは、昨年ノーベル文学賞受賞で、改めて彼の偉大さを痛感した「ボブ・ディラン」を紹介します。受賞を機に昨年アルバム「リアル・ロイヤル・アルバート・ホール」と「ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン」がリリースされましたが、特に前者の「ロイヤル・アルバート」とタイトルされたアルバムは、ファンには貴重な作品です。ディランが1966年にヨーロッパツアーを行っていた際、最終公演となったロイヤル・アルバート・ホールで5月26,27日に録音された音源が使われています。当時のディランはアコースティックとエレクトリックの2部構成でライヴを行っており、その時のフォーク信者によるエレクトリック・セット、エレキギターを持った「ボブ・ディラン」へのブーイングはすさまじく、永らく伝説として語られてきました。当時の熱狂的ファンは、エレキギターを持つ彼を許せなかったんですね。録音から50年たった作品だけに若いディランの声は、貴重と言えます。