いよいよ明日、2月26日、世界最高峰の映画の祭典「第89回アカデミー賞授賞式」が、ロサンゼルス、ハリウッドのドルビー・シアターで開催されます。作品賞の今回の大本命と呼ばれているのが、「タイタニック」と並ぶ史上最多14ノミネートを獲得した「ラ・ラ・ランド」です。売れない女優とピアニストの恋愛を描いたミュージカルで、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが主演を務めています。監督は「セッション」で喝采を浴びた若干31歳のデミアン・チャゼル。「シカゴ」以来のミュージカルの作品賞獲得となるか、注目されています。日本での公開は昨日2月24日からですから、オスカー受賞となれば興行収入でかなりの追い風になるでしょうね。「ラ・ラ・ランド」の対抗馬となるのが、「ムーンライト」です。マイアミの貧困地区に生まれた黒人男性の物語。製作費がわずか6億円のインデペンデント映画ながら、評論家に圧倒的な支持を得たのが強みです。作品賞、監督賞どちらもこの2作品が軸となりそうです。また、注目点としてはここ数年議論の的となった”白人だらけのオスカー”問題です。2年連続俳優部門の候補20人がすべて白人で、黒人俳優がひとりもノミネートされませんでした。そして、ようやく今回演技賞では史上はじめて全ての部門に黒人俳優がノミネートされています。この人種的問題が、受賞結果にまで影響を及ぼすのか?も気になる所ですね。「第89回アカデミー賞授賞式」は、ロサンゼルスの現地時間で明日26日の開催です。
「第89回アカデミー賞授賞式」
2017年2月25日 11:55 AM
- KENSHI’S NAVI