「CHER」

今週のドライビング・ミュージックはシェールのニュー・アルバム「ダンシング・クィーン」をピックアップ。シェールと言えば、今年公開の映画「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」で主役ソフィの祖母役ルビーとして初出演を果たし、圧倒的な歌唱力で存在感を示しました。今回の新作はその映画出演が制作のきっかけになったようです。タイトルの「ダンシング・クィーン」からわかる様に、内容はアバのカバー・アルバム。シェールは、彼らの楽曲のすばらしさを再認識し、撮影を終えた際に「作ろう」と決心したのだとか。映画に出演し、ブロードウェイ・ミュージカルの大ファンでもあった彼女が、このアルバムを制作することは必然だったようです。アルバムには映画「マンマ・ミーア」のサウンドトラックにも入っている、アンディ・ガルシアとデュエットした「悲しきフェルナンド」のシェールソロ・バージョン、「スーパー・トゥルーパー」の2曲を含み、全10曲が入っています。「アバのカバー・アルバム」ということを忘れてしまうような、オリジナリティに溢れた作品に仕上がっています。