映画「アリー/スター誕生」

去年は、音楽を題材にした映画の当たり年だったと言えるでしょう。その筆頭格が、フレディ・マーキュリーとクイーンを描いた「ボヘミアン・ラプソディ」。そして、長編映画初監督のブラッドリー・クーパーと、本格主演は初となるレディー・ガガの組み合わせで話題の作品「アリー/スター誕生」です。歌手を夢見るアリーが、世界的歌手ジャクソンと運命の出会いを果たし、そこから”スター”として成熟していく過程が綴られています。「ボヘミアン・ラプソディ」と同様に圧巻なのが、ライブシーン。アリーがライブで観客を熱狂させる音楽の魅力がたっぷりと盛り込まれています。この映画の成功で、第91回アカデミー賞の目玉作品のひとつになるだろうと注目を浴びています。そして、音楽の方、グラミー賞でも5部門にノミネートされています。映画の中でグラミー賞のシーンが描かれていますが、実際に行われる授賞式でどのような結果になるのかも本当に楽しみな所です。レディー・ガガにとって今回のアリーは、はまり役となりました。それを最大限引き出した監督のブラッドリー・クーパーが、見事!役者としてだけでなく、監督としてもこれからが本当に楽しみな人だと思います。また、役者として見ると同じ酔っぱらい役でも今回の「アリー/スター誕生」と「ハングオーバー」シリーズでは別人と呼んでいい位、全然違います。「ハングオーバー」はコメディーなので比較の対象になりませんが、観比べてみるのもいいでしょう。ブラッドリー・クーパーだと、他には「アメリカン・スナイパー」もオススメです。映画も音楽も、このように掘り下げていくのが楽しいジャンルですよね。まずは、現在公開中の「アリー/スター誕生」をお近くの劇場でどうぞ!