海外ドラマ「ザ・クラウン」

現代に脈々と通じる歴史のストーリーを紐解いていく楽しみ。ドラマや映画だと気軽に入り込める良さがありますね。イギリスの王室内を題材にした「ザ・クラウン」は、ここまで明かしていいのか?という位、ロマンスや人間関係を描いていて驚きを隠せないドラマに仕上がっています。ただ、ロイヤルファミリーの内幕を描くスキャンダラスな暴露ものという訳ではありません。女王・エリザベス2世の素顔に迫り、様々な人間模様が繰り広げられていきます。女王である前に、姉妹の姉、そして妻であり母親でもあるクイーン・エリザベス、一人の女性という側面。また、政治家・チャーチルとのやり取りをはじめとした君主としての側面。これらを多面的に、かつ繊細な感情表現で見事に描くドラマです。最新のシーズン2が去年年末にDVDで発売されました。実は、現在のキャストでの「ザ・クラウン」はこれで見納めとなり、シーズン3からは全キャストが次の世代にバトンタッチされる事が発表されています。そして今後、シーズン6まで進む予定と言われています。そうなると、ダイアナ妃も出てくるのか?さらに、どこまでロイヤルファミリーの内部まで入り込むのか?等などかなり気になる所です。とにかく、実話を元にしたドラマだからこその真実の凄みが感じられます。もし、お時間があるならばエリザベス2世の父親であるジョージ6世の物語である映画「英国王のスピーチ」を観ておくと、「ザ・クラウン」のいい予習になると思います。そうすると、歴史のうねりを捉えながら鑑賞出来ると思いますので、セットで観る事オススメします!