今年行われた第91回アカデミー賞でオリヴィア・コールマンが主演女優賞に輝いた作品「女王陛下のお気に入り」が、現在公開中ですがご覧になりましたか?18世紀初頭のイングランドを舞台にした宮廷絵巻です。公式サイトに「英国版大奥」というキャッチコピーがありますが、実に的を得ている言葉だと思いました。国は違えど、江戸時代の日本でも中世のイギリスでも同じような事が起きていたんだろうなぁという想像が出来ます。鑑賞しないと、この言葉の真意は伝わりませんので、まだ未見の方は是非映画館でどうぞ!内容は、アン女王と彼女に仕える2人の女性の入り乱れる愛憎を描いた人間ドラマでブラック・ユーモアが効いています。分かりやすいコントのような笑いではなく、ニヒルな笑いがお好みならばお気に入りの1本になるでしょう。先程、ご紹介したようにオリヴィア・コールマンがアカデミー賞でオスカーを獲得しましたが、女王役の彼女を取り囲む2人の女優エマ・ストーン、レイチェル・ワイズも見事な演技です。ちょっとした表情がセリフ以上に感情を物語ります。顔芸のようないかにも・・といった大袈裟な表情ではなく、これぞ女優の中の女優とでも言いたくなる演技、プロ魂に出逢える映画です。他にも、天然の照明・自然の光を使って広角レンズで撮影した映像美。ドレスをはじめとした見事な衣装の数々。これぞ映画館で堪能したい作品に仕上がっています。「女王陛下のお気に入り」は、八丁座、(109シネマズ広島)で現在公開中です。上映時間等は、劇場のサイトでご確認下さい。
映画「女王陛下のお気に入り」
2019年3月16日 11:55 AM
- KENSHI’S NAVI