映画「ギルティ」

映画を鑑賞して映像よりも音に集中したのは、個人的に初めてかもしれません。そんな体験が出来る作品のタイトルは、「ギルティ」です。舞台となるのは、何か事件が起きた時に、電話がかかってくる緊急通報司令室。驚きなのがスクリーンに映し出されるのは、その緊急通報司令室のみというワンシチュエーションです。なので、物語が進んでもセンセーショナルな映像で観客に訴えかけてくる訳ではありません・・では、観客はどのようにこの映画を楽しむのか?それは、一人一人が思い思いにイメージを膨らませるしかないんです。視覚的情報がない中で、劇中に溢れる様々な「音」から誘拐事件を解決しなければなりません。声の主の声色や息づかい、足音、トランクをしめる音、車がどんな状況で走っているのか?などなど・・計算され尽くしたあらゆる「音」が想像力を刺激します。主人公同様、観客自身がオペレーターになってサスペンスを解決していく気分になりますよ。この「ギルティ」は、福山コロナシネマワールドでは昨日から公開されています。また、広島バルト11では4月5日からの公開です。ラジオや音楽で様々な想像力を膨らませるのが好きなリスナーの方ならば、
お気に入りの1本になると思います。新しい映画体験を是非、劇場でどうぞ!