今日取り上げた「ノーザン・ソウル」は、音楽好きにも映画好きにもオススメの青春映画です。1970年代のイングランド北部の熱狂的な時代の空気をそのまま瞬間パッケージしたかのような仕上がりです。当時、やり手のクラブDJは誰も知らないようなシングルレコードを探し出し、自分以外のDJに真似されない様、誰のなんという曲なのか?隠してプレイしていました。レアな音源を見つける。そこにセンスが出ますし、客もそんなレアな曲で踊るのが楽しみだったんですね。この映画の主人公は、そんなノーザン・ソウルに命をかける若者です。なので、これでもか!という位ファンキーな曲からバラードまでソウル・ミュージックが流れまくります。エンドロールで流れてくる曲のクレジットの多さにびっくりすると思います。鑑賞後、また観たくなる。パンフレットが欲しくなる・・作品によって違いはありますが、「ノーザン・ソウル」は、サウンドトラックが欲しくなる、そんな映画です。余談になりますが、この「ノーザン・ソウル」という文化が、後のレイヴ・カルチャーに影響を与えました。アシッドハウスと呼ばれる音楽が生まれるのも、その後のお話という事になります。
音楽、そして、文化はこのように脈々とつながって今に至っている。・・と考えると、感慨深いものがあります。まずは、劇場で1970年代のイングランド北部へタイムトラベルしてみませんか?時空を超えたソウル・ミュージックの旅が出来る映画「ノーザン・ソウル」は、横川シネマで今月21日までの公開です。
映画「ノーザン・ソウル」
2019年4月13日 11:55 AM
- KENSHI’S NAVI