山口啓介氏の展覧会「後ろむきに前に歩く」

美術家・山口啓介氏の展覧会「後ろむきに前に歩く」が、広島市現代美術館で今日から始まりました。彼は、1980年代後半に方舟を描いた大型の銅版画作品でデビュー、一躍注目を浴びます。その後は版画にとどまらず、様々なモノをモチーフに絵画や立体などの作品を生みだしてきました。東日本大震災以降、震災後ノートと名付けた「日記」を書きつづけているそうです。そして、「人は未来を見ることはできず、見えるのは過去か、今という瞬間だけだから、後ろむきに前に進んでいるようなものだ。」と語っています。この発言から、「後ろむきに前に歩く」というタイトルが生まれたんですね。この特別展の関連プログラムが、6月29日(土)に行われます。その名も、カセットプラント・ワークショップ。内容は、カセットテープのケースの中に乾燥させた植物と樹脂を封入するというものです。カセットのケースをアートに変える、と聞くだけでもワクワクしてきませんか?しかも、作品を作家と一緒に作って、美術館に展示されますよ。こちらのイベントは、事前に申し込みが必要です。ホームページの応募フォーム、または往復はがきでエントリーして下さい。締め切りが、6月11日(火)必着です。対象は中学生以上ですので、カセットテープで音楽を聴いていた世代も、カセットを知らない世代でも申込み可能です。特別展やこの関連プログラムに関して等詳しくは、広島市現代美術館の「後ろむきに前に歩く」特設サイトでご確認下さい。