映画「主戦場」

怖い映画と聞いたら、ホラーやサスペンス等を思い浮かべると思います。そんなジャンルのものよりも人間の本性が剥き出しになるドキュメンタリーが、一番恐ろしいと感じました。タイトルは、「主戦場」と言います。慰安婦問題を軸に、テーマはあらゆる方向に進んでいきます。その道筋には、政治・宗教・人種差別・教育・歴史認識・国際関係・憲法・・・等などがあり、多岐に渡って拡がります。観る者の思想・政治的スタンス・価値観・教養や考え方等により、感じ方は様々でしょう。しかし、先入観なしに自分なりの曇りのない目と気持ちで、まずは観て欲しいと思います。そこから何を感じるのか?「主戦場」というタイトルは、何を意味するのか?観た事で、浮かび上がる疑問点は何なのか?何が嘘で、何が正しい?どこに正義はあるのか?他人事と思っていた事が、過去から現代へとブーメランとなって返ってくる事に驚きです。今、観るべき作品と断言させて頂きます。正直、楽しむような内容ではありません。僕にとって上映中は、人間の本質を見極める、そんな時間になりました。映画「主戦場」は、横川シネマで現在上映中です。シネマ尾道では、6月29日からの上映です。あなたにとって122分という上映時間は、どんな時間になるでしょうか?是非、劇場でどうぞ!