ジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンスの名前を聞いた事はあるでしょうか?「ジャズピアノの詩人」、「過去50年間に現れたすべてのジャズピアニストが奏でるハーモニーは、ビル・エヴァンスの影響を受けている」「あのマイルス・デイヴィスにも影響を与えた」・・・といったように、あらゆる称賛の言葉が残されているミュージシャンです。そんな彼の生誕90周年を記念したドキュメンタリー映画「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」が、現在公開中です。この作品を観れば、生い立ちから、キャリアのスタート、人間模様、美しい音楽の源、死の間際までを追体験する事が出来ます。ただ、その生き様は生半可なものではありません。彼の51年間の人生は、「時間をかけた自殺」とまで言われました。幸せな時間も描かれてはいますが、一言で言うならば「悲しみに彩られた人生」と表現せざるを得ません。ジャズやピアノに興味がなくても是非、ビル・エバンスがピアノを演奏しているシーンを観て頂きたいです。猫背で頭を傾け、鍵盤とほぼ水平といっていい位の姿勢が印象的です。自分の手元は一切見ていません。そんな映像は、ピアノと会話しているようにも、ピアノと演奏者が一体化しているようにも見えます。神々しいまでの演奏シーン、これを観るだけでも劇場に行く価値があると思いました。「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」は、昨日から八丁座で公開中です。ただし、1週間限定上映なのでご注意下さい。また、シネマ尾道では8月17日から23日までの1週間限定上映です。詳しくは、劇場の公式サイト等でご確認の上どうぞ!
映画「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」
2019年6月29日 11:55 AM
- KENSHI’S NAVI