今、アメリカで話題となり注目されている女性最高裁判事がいます。その人の名前は、ルース・ベイダー・ギンズバーグ。なぜ彼女にスポットがあたっているのか?というと・・それは、80代と高齢でリベラルな考えの判事だからです。もし彼女が亡くなったら、トランプ大統領は保守的な判事を指名し最高裁の構図・キャスティングボードが変わってしまうと言われています。つまり、現代アメリカの法律界のカギを握る女性なんですね。さて、その人は一体どういう人物なのか?を描いたドキュメンタリー作品「RBG 最強の85才」があります。弁護士時代、女性やマイノリティの権利発展に努めてきました。女性として史上2人目となる最高裁判事に指名された後は、男女の賃金差別、投票法の撤廃といった問題などに果敢に取り組んでいきます。つまり、アメリカのジェンダー問題の歴史の生き証人と呼んで間違いないと思います。この作品の音楽的盛り上がりが3つあります。1つ目は、ウーマンリブ時代に流れるジャニスジョップリン。2つ目は、ルース・ベイダー・ギンズバーグがノトーリアスRBGと呼ばれる由来となったラッパーのビギーことノトーリアスBIGとの関連性。3つ目は、エンディングで流れるジェニファー・ハドソンです。これは、知っていてもネタバレには繋がりませんから大丈夫ですよ。曲の使い方のウマさが光っていると感じられました。また、法律に興味がなくても観る価値が十二分にあります。なぜ今このドキュメンタリーが撮影され、公開されたのかを考える事は、現代アメリカを知る上での大きなヒントになるはずです。この「RBG 最強の85才」は、八丁座で6月21日からの公開です。女性の方は、このドキュメンタリーで大いに勇気を与えられると思いますし、自分の背中を大いに押してくれる!そんな映画です。もちろん、男性にもオススメですよ!
映画「RBG 最強の85才」
2019年6月15日 11:55 AM
- KENSHI’S NAVI