映画「新聞記者」

劇場公開が始まったのが、6月28日から。それ以降、様々な場所でスマッシュヒットしている映画があります。タイトルは、「新聞記者」。「権力とメディア」のせめぎ合いに真正面から斬り込んだ社会派サスペンスで、日本で起きている現在進行形の事件をモデルにしたドラマが生々しく展開していきます。主人公は二人。一人は、政権が隠す権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者。もう一人は、理想に燃え公務員の道を選んだ内閣情報調査室の若手エリート官僚。この二人を軸に「権力と報道」をテーマとしながら、正義とは・・真実とは・・何なのか?を突きつけてきます。生々しい展開に、今という時代を生きる我々は否が応でも考えずにはいられません。女性記者役のシム・ウンギョン。エリート官僚役の松坂桃李。この二人の演技がとにかく素晴らしいので、観客はどんどん物語に入り込んでいくでしょう。何が現実で真実なのか?これは、あくまで映画でありエンターテイメントである事を忘れてしまうかもしれません。この作品を現実と重ね合わせ過ぎると、絶望しか感じられないかもしれません。どんな時間になるのか・・何を受け止めるのか・・は、観た者に委ねられる。これは、どんな映画でも言える事だと思います。肯定するのも、否定するのも観客の自由。この「新聞記者」から何を感じ止るのか?どうぞ劇場でお確かめ下さい。映画「新聞記者」は、9/12 まで八丁座で、9/13〜9/19までは、サロンシネマで上映されます。上映時間・今後のスケジュール等、詳しくは劇場のHPでご確認下さい。また、シネマ尾道でも現在公開中です。シネマ尾道では、9月18日に藤井道人監督を迎えたスペシャル・トークが予定されています。事前申込みは不要です。詳しくは、劇場にご確認下さい。