5月1日童話作家 西村すぐりさん

5月1日(金)  本日のゲストは西村すぐりさん。
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童話作家の西村すぐりさん。
子どももおとなも楽しめる児童文学を書かれています。
番組では、去年「ポプラズッコケ文学賞」入選され、はじめて児童書として出版された「ぼくがバイオリンを弾く理由」についてのお話も伺いました。
「ストーリー:天才的な資質をもちながらバイオリンコンクールで落選した少年の心が、1枚の楽譜との出会いにより変化していく様子が描かれている」
興味深いお話はいろいろありましたが、中でも何度となく繰り返される読み直しの作業。
出てくるさまざまな登場人の目線に変えてチェックされています。
物語に矛盾はないか、性格設定した人物の言葉ひとつひとつを丁寧に確認されるのだそうです。
主人公の思いで読むことはもちろん、多くの脇役の気持ちで読むこともあります。ひとつの作品が生まれるまでにはたくさんの時間がかかっているのですね。
また西村さんは広島で生まれ育ったことから、ヒロシマを伝えていきたいという思いも大きく、原爆を直接的に描くのではなく、作品のどこかにさりげなく表現されることを心がけていらっしゃいます。
「ぼくがバイオリンを弾く理由」の中に出てくる100歳近いお婆さん、タヅさんも原爆に悲しい思い出を持つ人物として登場しています。
是非多くの方に読んでいただきたい作品です!