10月23日 割烹料理店 女将 有安 明美さん

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光源氏といえば恋多き美男子。中学時代の古典の教科書でいくつかの物語を読んだことがあります。
「源氏物語」には興味はあっても書物として読破することはなかなか難しく、私もせいぜいTVアニメを見るくらいですが、そんな源氏物語を気軽に、わかりやすく楽しめる「源氏物語の姫君〜語りと音色で綴る王朝物語〜」を企画されているが今回のゲスト有安明美さんです。
福山で117年の歴史を持つ割烹「ありやす」の女将さんで、1660年江戸時代に木版印刷された変体仮名の「源氏物語」を譲り受けられたことがきっかけではじめられた企画で、料亭の大広間では琴や琵琶、笛といった日本古来の楽器で演奏を耳に、語り手「六嶋由実子」さんが毎回源氏物語に出てくるお姫様を演じるというもの。
これまでには、光源氏に翻弄される高貴な女性「六条御息所」「明石君」などをテーマに行なわれました。
語りの後の食事は「ありあす」の季節の和食料理をいただき、日本文化の存分に満喫することが出来ます。
去年からはじめられたこの企画。第1回では平安時代にこだわり当時の料理を再現するために、食材や調味料などを研究しておもてなしされたそうですが、スタッフの頑張りとは相反して参加者の評価はいまひとつ・・・
食においては時代背景にこだわらず、「ありやす」の自慢の料理を提供されることで今では心もお腹も大満足の人気の企画となっています。
当初は源氏の君にはあまり良いイメージがなかったといわれる有安さん。
会を開催するために「源氏物語」を少しずつ読んでいかれる中で、作者紫式部にみごとに取り付かれてしまわれたそうです。
「源氏物語」から垣間見れる紫式部の理知的でなみはずれて高い教養、潔さなどは現代の女性にも相通ずるところがあるようです。
秋の夜長の読書に「源氏物語」・・・いいかもしれませんね。
ちょっと活字は苦手という方には「源氏物語の姫君」をオススメします。
10月29日(木)には源氏の初恋の女性「藤壺」をテーマに6回目の会が催されます。
詳しくは割烹「ありやす」084-922-4545までどうぞ。