1月29日 母と子の相談所「芽生え」所長 野村 美幸さん

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今回ゲストとしてお迎えしたのは、家庭のこと・友達のこと・勉強のことなど何かしらの理由によって学校へ行くことがつらくなっている子ども達のサポートをされている野村美幸さんです。
2009年の春、不登校気味の子どもサポート 親と子の相談所「芽ばえ」を開所されました。
野村さんは長年教育の現場で仕事をされる中で、不登校気味の子どもへの対応がどんなに時間とエネルギーを費やすものかを実感、退職後はすべての子ども達が毎日元気で学校へ行ってくれることを目標に相談所を作りたいと考えられました。
現実、教育現場では授業時間や内容など決められたカリキュラムにより担任の先生は学習指導に追われ、時間をかけて不登校気味の子どもへじっくりと向き合うことが難しい状態のようです。家族と一心になって問題解決をしていくにはあまりにも時間が限られます。そこで子ども達の変化にいち早く対処し、不登校になってしまう前に子ども達の悩みや心の疲れを癒すこと・・・それが野村さんのサポートです。
不登校になってしまった後では回復には多大な時間を擁します。少しで早く子どもの出すサインに気づき、「気のせい」「わがまま」「ズル休み」などと安易に考えるのではなく何か心の問題が背景にあるかもしれないと考えてほしい。そして親がじっくり話し合い、子どもと会話を交わす糸口を見つける努力をし、意見を聞き理解を示してほしい・・・と野村さん。
もし会話の糸口が見つからず、子どもの不調が続くようであれば勇気を出して担任の先生や擁護の先生、また相談機関などで第3者の意見を聞いて見ることが必要なようです。家族だけで問題を抱え込まず周りの人の力を借りる勇気が大切な子ども達を元気にすることにつながることもあります。
「うちの子に限って」ではなく、「もしかしたらうちの子も」といつも子ども達を見守っていることが私たち大人たちの役目かもしれませんね。
不登校気味の子どもの家族の会「芽ばえの会」が定期的に行なわれています。
親と子の相談所「芽ばえ」HP
http://www.megaegg.ne.jp/~mebae/