2月26日 広島県歌人協会会長 相原 由美さん

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五・七・五・七・七たった三十一文字だけで表現する短歌。
柏原由美さんは30代の終わり頃から短歌を作りはじめられ、今では広島県歌人協会の代表として運営や行事の企画、また毎年学校へ向けて子ども達に短歌を募集して表彰する次世代に向けての短歌の伝承(ヤング短歌賞)など行なわれています。
短歌には自然を読む「自然詠」、政治経済など世の中の様子を題材に読む「社会詠」、他にも自由詠など内容によっていろいろ分けられますが、思ったことを三十一文字におさめられれば何でもいいそうです。
短歌を詠むには常に身の回りのことにアンテナを張り、短歌の「種」を探すことが大切です。相原さんは短歌を詠むことにより日々の生活がとても心豊かなものになっているのだそうです。
仲間と共に短歌を詠む旅に出る際も個々に目を向ける所は異なり、まさに十人十色の短歌が生まれ面白く、また嬉しいことばかりではなく日々思い悩むことも心の奥底に留めず短歌を通じて吐き出してしまうことが出来るため心のカンセリングになるとも言われます。
たくさんの短歌を生み出すことで、自分自身の生きている証を感じることが出来ます。日本人の持つ謙虚さ、日本語の持つ美しさ、それらがもっとも生かされるのが短歌かもしれません。
「おとな達だけでなく若い世代の人たちにももっともっと短歌を広げ、五七五七七の流れに乗せて自分達の思いを表現してほしい。」と相原さんは数多く集まったヤング短歌の選歌を行い、賞状の準備に忙しくされていました。
2009年度 ヤング短歌大賞
「登校中周りを見ればきりの海友達みんな海の中だよ」
「坂道を離陸しそうなスピードで夕日に向かう僕と自転車」
「一人旅大人料金は払う時ふとてのひらを大きく思う」