尾道市で魔女の自然教室「草樹庵」看板を掲げた工房で里山暮らしをされている横山直江さん。
26年間の小学校教諭時代内8年間を院内学級の担任としてつとめられました。そこでは生涯病気を背負って生きていかなければならない子ども達との出会いが・・・また福山東林館という学校では不登校の生徒達と11年半に渡るふれあいがありました。そんな子ども達が自然の中で癒されたり、遊んだり、学んだりすることが出来るようにという思いから作られたのが「草樹庵」です。
ここから見えるのは、田んぼや山、小川といった素朴な風景。
近所の小学生が連れてきたケガをした1匹の鴨。今では妻をめとり工房横の小川につがいで住み着いているそうです。名前は「空」と「風」。これまでにキツネやカラス、ヘビなどに卵をとられたり、大水で流されたり、猪に踏まれ大けがをしたりと、たくさんの物語があります。訪れた子ども達に「どうして卵を守ってやらないの?」と問われることもあるそうですが、人間が手を加える必要のないことはただ見守るだけ・・・と自然のバランスを決して崩すことなく、周囲の動物や植物をあたたかく見守ります。
子ども達もそんな横山さんの言葉に自然の大切さ、大きさを知ることでしょう。
まさに子ども達の無邪気な笑顔や笑い声は最高の贈り物です。
横山さんは県内でも限られる「緑花文化士」という資格を取得され「植物の達人」として講座なども行なわれ、子ども達のみならず大人にも広く自然について伝えられています。
「日々の生活の中で、小さな虫、道端の雑草、鳥や動物達、山の木々など・・・すべての「命」の大切さや懸命さに気づいて、その中の一員として優しく謙虚に寄り添える感性を持ちたい。」と語ってくださいました。
「尾道自然に親しむ会」尾道市立中央図書館にて開講中。
お問い合わせは0848-48-2588(横山さん宅)まで