医療機関の経営に長年携われる中、介護事業の必要性を感じられるようになられ、平成18年より地域の医療介護の充実と改善に積極的に関わっていらっしゃる辰川和美さん。
特に認知症高齢者の介護においては専門の心理学を生かした介護を実践、家族のサポート、相談会も行なわれています。
医療業界人としてだけではなく、ひとりの人間として要介護高齢者に関わるうちに、患者さんの戸惑い・苦しみ・救いようのない喪失感を知り「この人をこのまま、迷惑な老人として死なせるわけにはいかない」と強く思われるようになったそうです。また認知症についての正しい情報が少なく適切な介護を受けることができないケースもあることから講演などの広報活動を通じ、その情報や予防の取り組みを真剣に模索されています。
講演をすることで認知症のご家族が納得され、病気を正しく認識されるに至ることも多く、悩みを持っている方々に積極的に患者さんと向き合ってもらえるように・・・と広く伝えられています。
認知症対応型デイサービス所でも辰川さんは利用者の方々と言葉を交わし、触れ合われます。穏やかな表所やその人らしい表情が見えるときには本当にうれしく、早期に適切なケアを受けられたことで認知機能があまり低下しない様子に、実際に役に立てている充実感があるそうです。
認知症の予防には、
①バランスのよい食事②適度な有酸素運動③自発的なグループ活動などが大切という調査結果もあります。
老いは誰にでも平等にやってくるもの、最期まで自分らしさを失うことなく穏やかな時間を過ごすためにも今一度生活スタイルを見直し、毎日を大切に過ごしていきたいものです。
医療法人辰川会(山陽病院、在宅事業部、山陽腎クリニック)HP
http://www.sanyo.or.jp
6月25日 高齢者介護事業運営・講演 辰川和美さん
2010年6月25日 10:28 AM
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