8月6日 書家・刻字作家 安達 春汀さん

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番組放送日前、初めて電話でお話した時からとても穏やかで優しい雰囲気が感じられた安達春汀さん
実際お目にかかってもその印象は変わることなく、加えて芸術家として独自の世界観が伺えるとてもステキな方でした。
安達さんは書家・刻字作家としてこれまで国内外問わずたくさんの作品展において賞を受賞。また三越広島店、日本橋三越本店などで20年以上に渡り個展を開かれています。
刻字とは「書く・板に彫刻する、色で着色する」という非常に時間をかかる作業です。書へより芸術的な要素を取り込んだもので、広島での開拓にはとても苦労されたようですが、良い師匠との出会いもあってその魅力はあっという間に書家の方々に広がっていきました。
安達さんは当時20歳。早くに刻字の道へ入られたこともあり今では広島の第一人者として活動されています。
安達さんの生み出される作品は文字・色・彫りがしなやかで、時にはやさしく、時には力強く、見つめていると何を言わんとするのかがじわりと伝わってくるようでした。多くのファンのために毎年数多くの作品と作られますが、常に新しい作品づくりの前は「頭をからっぽにし、何も考えず、人に見てもらうためとは思わずに取り組んでいます。」とおっしゃっていました。テーマに添ってモデルを想定し、イメージを膨らませていく・・・それが安達さん流のようです。
制作中はとにかく体力勝負、彫った際の木くずまみれで大変は作業ですが、個展中はその木くずから飛び出し、会場で多くの人と出会えることがなによりの楽しみだそうです。
ご家族やお弟子さんをはじめ、周囲の多くの方々のお陰で自分の道が出来てきたような気がします・・・とどこまで行っても自然体の安達さん。
私にとって、またひとりお手本にしたい女性が増えたような気がします。
8月25日~31日まで東京日本橋三越本店特選画廊にて「安達春汀刻字展」が開催されます。
詳しくは東京日本橋三越本店特選画廊のイベント情報をご覧下さい。