9月10日 「ヒロシマと音楽」委員会委員長 能登原 由美さん

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今回のゲスト能登原由美さんは、ヒロシマに関わる音楽作品を収集・データ化するという仕事をされている「ヒロシマと音楽」委員会委員長さんです。
「ヒロシマと音楽」と聞くと、常にコンサート活動を行なっているようなイメージがありますが、日々の業務は、自宅や広島市平和文化センター内での作業、そのデータの量も膨大なため、その整理と情報収集が追いつかないという状態だそうです。
「ヒロシマと音楽」は被爆50周年(1995年)に立ち上げられた会で、能登原さんは当時大学院生という立場で参加されました。
その後今日まで活動に携われ、2006年にデータをまとめた本『ヒロシマと音楽』出版後委員長を務められています。
集められている音楽ジャンルは様々で、私達が学校で習った平和の歌「青い空は」「夾竹桃の歌」なども含まれています。
集めた曲がデータとして整理されるだけではなく、情報を見た人が演奏してみたいと思ったり、学校で子ども達が歌ってくれるなど、できるだけ多くの人に様々な場所で「音」として聴いて貰いたいという能登原さん。
ヒロシマを歌い継ぐことはヒロシマの心を次世代につなげていくことと必要性を実感されています。
今年7月には「ヒロシマ・音の記憶vol.1」が開催され、ヒロシマと音楽の作品が広島で活躍する音楽家の方による演奏会が行なわれ好評を得ました。
まだまだ知られていないヒロシマの音楽。
音楽は言葉以上私たちの心に響いてくるものです。
決して埋もれてはいけない歴史の足跡をもっと身近に感じていたいものです。
「ヒロシマと音楽」→http://hirongaku.exblog.jp/