今回のゲストは陶芸家の岡上多寿子さんです。岡上さんは広島市でデザイナーとして働いた後、実家に工房「土の子窯山田屋」を設けられ陶芸活動を続けられています。作品は皿や碗など実用的なものばかりではなく、陶人形やイラストなど見ただけで心温まる物も数多くあります。
「お内裏様不在のお雛様」「鯉の恋わずらい」「鬼のおにごっこ」など作品を見なくともタイトルだけで笑いがこみ上げてきそうなものばかりです。
「このような作品を生み出す岡上さんはどんな人?」私もお目にかかるまで興味津々でしたが、とてもお話し上手で明るくユーモアのある方で、日常のちょっとした場面を作品に反映されたり、失敗作にも意味をつけて展示するなど遊び心も満載です。
さすがアーティストは違うな~と感心すると共に、岡上さんのご苦労も番組では垣間見ることが出来ました。認知症のお母様を自宅で介護されながら陶芸活動を行われていた数年間。お母様が亡くなられるまでの間には様々なことがありました。言葉では言い表せないほどの不安や苦悩、葛藤・・・陶芸家である前にひとりの人間として、娘としてどうあるべきかを教えてくれたのはお母様だったようです。大切なのは愛しむ心を持って強く生きていくこと。
陶芸活動の傍ら亡きお母様との日々をつづった本を出版されたり、講演を行なわれたり、ご自身の経験を語られ様々な場で多くの人とふれあっていらっしゃいます。
飾らないありのままの岡上さんはとても魅力的です。介護で悩みや不安を持っている方にとってはきっと心が軽くなるようなお話ばかりだと思われます。
気になる方は、書籍や講演について是非HPをチェックしてみてくださいね。
最後に私が心打たれた岡上さんの言葉を・・・
「前向きに生きることは難しいから、前向きに生きる努力が必要なのでしょうかね~」
土の子窯山田屋HP→http://anayamadaya.com
6月23日~26日まで夏の作品展開催
(山県郡安芸太田町 土の子窯山田屋にて)
6月17日 陶芸家 岡上多寿子さん
2011年6月17日 10:28 AM
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