今年設立35周年を迎えられた洗濯ボランティアの会「すみれ会」。
広島赤十字・原爆病院で患者さんの寝間着や下着を洗い、屋上に干してたたみ患者さんに届けるというクリーニング活動です。
繁政秀子さんは、活動に参加されて18年。現在は会長という立場でメンバーと毎週木曜日に活動されています。メンバーは30代から80代の20名。このボランティアを「生きがいです」と言われる方も多く、誰かのためにお役にたてることに喜びに感じられています。
後遺症に苦しまれる被爆者の方のお役に立ちたい・・・と始められたボランティア活動、当時は固形石鹸に洗濯板を使って大変な作業だったようですが、その後、がんなど寝たきりの患者さんまで対象をひろげられました。
今では多いときには洗濯ものが200枚という日もあるそうで、4台の洗濯機がフル回転しています。
きれいになった洗濯ものを手渡すと、「ありがとう」といってお金を渡されたり、着用しているマスクをはずして顔を見せてほしい・・と言われたり、患者さんとのふれあいも楽しんでいらっしゃいます。
また最近では体験学習として中学生と一緒に作業したり、留学生医師との出会があったり、長く現場で患者さんのお世話をされている立場から様々な事を身をもって伝えられています。
人をいたわること、優しさ・・・言葉にしなくてもメンバーの方々のお仕事ぶりから学べることはきっと沢山あるはずです。
「これからも体が動く限り精一杯務めたい」といわれる繁政さん。
同じ思いで参加されるメンバーがひとりでも多く増えていくことも望まれています。
「すみれ会」については
広島赤十字・原爆病院 医療社会事業課までお問い合わせください
ボランティア参加希望の方は電話082-241-3111まで。
8月5日 洗濯ボランティア「すみれ会」会長 繁政秀子さん
2011年8月5日 10:28 AM
- ゲストウィメンズ