9月16日 陶芸家 佐々木しずさん

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今回のゲスト陶芸家の佐々木しずさんは、先日広島県美術展で見事受賞された若き女性陶芸家です。
制作される陶器は白を基調とした洋食器風で、シンプル中にも女性らしいラインとエレガントさが感じられます。
佐々木さんが陶芸の勉強を本格的に始められたのは20代も半ばの頃です。
一度はアパレル関係の仕事につかれ社会人として仕事もされていましたが、どうしても「物作り」に携わった仕事がしたい・・・と会社を退職、愛知県の県立瀬戸窯業高校に入学されました。アルバイトしながらの学生生活はとても大変であったものの夢中だったためか辛いとは思われなかったそうです。
その後、愛知県での創作活動を経て「生まれ育った街で土をこねたい」と地元呉市に帰郷されました。
現在は自宅工房で製作活動を行なわれている佐々木さん。
美しく仕上げることは大切であるものの、常に手作りらしい風合いを残したいと一つ一つに思いを込めて作品を作られています。
学ばれた窯業高校は「瀬戸もの」つまり日常的に使われる器作りを学べる学校であったこともあり、食器においては現代の食生活を見極めた作品を心がけ、持ちやすさなど使う側の事を常に意識されています。
昨年秋に行なわれた全国の陶芸家がご飯茶碗を出展したコンテスト「めし碗グランプリ展」では佐々木さんの作品は陶器部門でみごと最優秀賞に選ばれました。
陶芸家としてはまだまだひよっ子といわれる佐々木さんですが、遅いスタートであったにもかかわらず大好きな事に懸命に取り組む姿勢は本当に美しいです。
これから陶芸家としても女性としても様々な経験を積まれ、味のあるステキな作品を生み出されることでしょうね。
9月21日~26日
ガラス作家 森尾桂子さんとの「2人展」を開催(呉市千福ギャラリーにて)